HOUSE-O 〜海辺の町の終の住処〜
2019
海沿いに松林が広がる閑静な住宅地にあるお宅を、終の住処として建替えました。建替え前のお宅は夏の暑さや冬の寒さが厳しく、以前の家族構成による間取りのため各部屋がそれぞれ独立していました。北に面したキッチンは寒く、長い時間を過ごすには不向きでした。
そこで、快適に安全に一日を過ごすために、1階で生活が完結するプランとしました。中央に配置したキッチンを中心として、各部屋がつながります。
2階は、休日を過ごすために訪れる家族のために、建具で仕切られた畳敷きの部屋の連続として、大きくも小さくも利用できるようにしました。
四季折々に美しい景色とのどかな時間が流れるこの場所は、時には家族や友人が集まり、そして、これからの時間を穏やかに健康に過ごすための終の住処となりました。