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戸建の寒さ(東北編)

updated:2023/1/20

寒中お見舞い申し上げます。

暖かいお正月を迎えた神奈川ですが、北陸や東北の豪雪のニュースを見るたびに
同じ日本でもこんなに気候が違うのだと改めて実感します。

建築の設計のお仕事は地域限定ではないので、私は関東から東北地方にかけて住宅を設計してきました。
その土地それぞれの気候、それに対応するための設えがあって、
どこ一つ取っても同じような設計になったことはありません。
規格化された住宅では補えきれないものがあります。

以前、岩手で住宅のリフォームの検討があって訪問した時、
まず驚いたのは、廊下はコートのままでも良いくらいの寒さ。
各部屋にはそれぞれ石油ストーブ1台。窓ガラスは滝のような結露。
2階の屋根から平屋部分の屋根に雪の塊が落ちる時の音、そして不安。
屋根から落ちる雪で玄関の扉の前が埋まってしまう。
玄関前から通りまで2メートル。そこに積もる雪。

どの問題も設計の工夫で解決できることばかり。
地元を知り尽くした工務店が建てたというけど、冬はこういうものだという考えがそこにはあるのかもしれないと思いました。

同じようなケースが、山形の内陸部や日本海側、青森でもありました。
新幹線の窓から眺めていると、まだまだこういうお宅が多いなと実感します。

リノベーションで解決できること、そして暖かく生活できることを知ってもらいたい!
そして健康でいて欲しい!

お手伝いできることはまだまだあるなと思う新年の始まりです。