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伝統工法の設計〜土壁の家

updated:2022/5/21

5月に入ってから、お天気がすっきりしません。
今も、鎌倉では雨が降っています。
このまま梅雨入りかな?なんて。

さて、少しお仕事の話を。
昨年から、木造の住宅で、伝統工法による設計をしています。

伝統工法とは、日本の伝統的な木組みの工法。
筋交いや金物を使わず、貫などの部材を使います。
木組みを生かして、柱とか梁、軸組が外部からも内部からも現れているような造りです。
表面上の見た目では、真壁といって、部分的には和室で行われています。
外部は、外壁材で覆われていて、内部だけ軸組を表しているという建物も多いかもしれません。

しかし、家全体、内外共に、となると最近では珍しいのかもしれません。
それも街中で。
防火の規制もある中でクリアすることがハードルを高くしているのかもしれませんね。
今では、そんな街並みが珍しくなってしまいました。

壁は70ミリの厚さの土壁に漆喰塗り。
空気層や断熱材もありません。

建主さんからの要望で、実現へ向かうことになりました。
私にとっては、初の造りなので、楽しみでもありますが、ドキドキです。
建主さんの感性を最大限に尊重して設計します!

昨年からは、勉強また勉強!  
奥が深い上に、きめ細やかな設計が必要となります。

大壁による壁、柱も梁も屋根の木組みも全てを覆い隠してしまうことが一般的になった今、
このような工法で造ることは、大きな意味を持つことかもしれないと思います。

日本の伝統工法は、本当に美しい!